目黒のさんま祭り

毎年、数多くの方々で賑わう目黒のさんま祭り。


9月の第一週目の日曜日に行われ、目黒では、毎年恒例の楽しみの一つとして沢山の方々に支持されています。

 

日本全国には沢山のお祭りがあります。
日本三大祭りのひとつ祇園祭は実は1000年以上も昔から行われている様です。
そんなお祭りは神社などで行われ感謝や祈りを捧げたりとか、神様やご先祖様をまつったりすることでお祭りとなるのですが、今回紹介する目黒のさんま祭りは、実は地域活性化の為のイベントなのです。


地域イベントの規模としては、日本でも最大級ではないでしょうか?
今回はそんな大きなイベントである目黒のさんま祭りの歴史からご紹介します。

目黒のさんま祭りは、古典落語「目黒のさんま」という演目に由来しています。
これは

殿様が目黒まで遠乗りに出かけた際に、供が弁当を忘れたため、庶民の荒っぽい料理から漂う匂いにつられてさんまの塩焼きを初めて食べたところとてもおいしくて、大好きになった。
あるとき殿様が親族との集会でさんまを所望したところ、お城では健康に気を遣い事故も防がなくてはと、油を抜いて小骨まで取るような余計な調理をした結果、さんまはパサパサでグズグズになり旨さの醍醐味がすっかりなくなってしまった。
これを食べた殿様は、日本橋魚河岸で買ってきたと聞いて「さんまは目黒に限る!」と言った。

という滑稽噺ですが、そこから「目黒のさんま」は生まれたわけですね。

 

この「目黒のさんま」噺にちなんで平成8年から目黒のさんま祭りは開催されるようになりました。
もちろん、このお祭りでは『目黒のさんま奇席』も無料で楽しむことができるのですが、訪れる皆さん最大のお目当ては炭火で焼いたさんまや生さんまを無料で食べられることでしょう。当日は、約5000人が早朝から並び、最大で30000人もの来訪者で溢れかえります。

それだけ人気のあるイベントですから、行列は約1キロメートルほどにもおよび、待ち時間の平均は3~5時間にもなります。
すると並んでも並んでも食べられないって方が出てきますよね。
それで毎年「今年こそ必ず」という人が増えていって、早朝から並ぶ方々も増えているのでしょう。

もちろん、さんまを食べるだけでなく、様々な物産展が並ぶのも楽しみの一つです。

地域活性のイベントとしてこれほど人気があり、今では多くの芸能人の方々がまで楽しむこの目黒のさんま祭り。目黒がこれほど人で溢れかえるイベントはこのさんま祭りぐらいです。

全国からの観光客も数多く訪れるこのイベントに、皆さん一度足を運んでみてはいかがでしょうか?秋の楽しみの一つ・人気のイベントとして今後も非常に盛り上がりを見せていきそうです。