静かな住宅街にたたずむ三大不動の一つ、目黒不動尊

東京は目黒区の下目黒にある瀧泉寺は、目黒不動尊として親しまれています。
天台宗の寺院で不動明王をご本尊としますが創建はなんと808年といいますから、とても長い歴史があるお寺です。1200年前となると平安時代にまでさかのぼりまして、日本三大不動の一つとしても知られています。

東急電鉄目黒線の不動前駅から徒歩15分と駅からの距離はややありますが都心からのアクセスは便利なところで、住む場所としても人気エリアのひとつです。
不動前駅周辺には昔ながらの商店街が広がっていてレトロな雰囲気にあふれ、都内の幹線道路近くにしては静かな住宅街です。

この目黒不動尊こと瀧泉寺は、江戸三大不動・江戸五色不動のひとつであり関東三十六不動の第十八番目となっています。
境内にある「独鈷の滝」は神秘の滝として知られ、滝の水が病気を治してくれるという言い伝えがあります。今でも病気を治してもらおうと訪れる方が少なくないという、いわゆるパワースポットですね。

長い歴史を紐解くと、瀧泉寺には色々と面白い説があるようです。
例えば江戸時代、徳川三代目将軍家光が、趣味の鷹狩で行方不明になった鷹を探すのに目黒不動尊で祈願したところ、すぐに鷹が戻ってきたというお話。家光はこのことをきっかけに目黒不動尊に帰依するようになったとまで言われています。

あるいは目黒の秋刀魚にもこの目黒不動尊と徳川家光が出てくるといいます。目黒不動尊でお参りした後、秋刀魚の味に魅了された殿様が実は徳川家光ではないかという説です。真偽のほどは今となってはわからないですが、こうした様々の説話に思いを馳せてみるのもなかなか面白いですよ。

そんな歴史のある、目黒不動尊。
境内にはたくさんの見どころがあって広さも十分ですので、ゆっくりお参りした後には周辺のグルメを存分に楽しむ一日、なども楽しいのではないでしょうか。

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